成長とは、強くなることじゃない。もう一度レベル1になることである
できる自分ではなくても、ここにいていい。
『僕はゲームのように生きることにした。』本田晃一
本田晃一さん自身の人生も面白いのですが、著名人と、そして今では著名になった人たちの、まだ何者でもなかったころのエピソードがたくさん出てきます。
神田昌典さん。
本田健さん。
犬飼ターボさん。
心屋仁之助さん。
武田双雲さん。
武田和平さん。
僕たちは、誰かが成功したあとに、その人を知ります。
今の姿だけでは見えない、その人の「途中」を知ると、人生が立体的に見えてきます。
特に印象に残ったのが、本田晃一さんと本田健さんの出会いでした。
本田健さんは、作家としてデビューする前、『幸せな小金持ちへの8つのステップ』という無料小冊子を配っていました。
本田晃一さんは、インターネットやホームページづくりが得意でした。
「自分なら、本田健さんの活動をもっと広げられる」
そう思い、手伝いたいと申し出たそうです。
ところが、仕事を始めるかと思ったら、最初の1か月は何もさせてもらえなかった。
ランチをする。
お茶を飲む。
話をする。
それだけ。
自分は役に立つために来た。
インターネットで仕組みをつくれるから、ここにいる意味がある。
それなのに、何もさせてもらえない。
1か月ほどたってから、ようやく、
「そろそろホームページをつくってもらおうかな」
となったそうです。
なぜ、最初の1か月、仕事をさせなかったのか。
本田健さんは、
「インターネットの仕事ができるから、ここにいていいわけじゃない。何もできなくても、ここにいていい」
ということを、本田晃一さんに腑に落としてもらいたかったのだそうです。
すごい話じゃないですか?
僕たちは、
「何かができる自分には価値がある」
と思いがちです。
仕事ができる。
人の役に立てる。
結果を出せる。
知識がある。
うまく説明できる。
だから、自分はここにいていい。
反対に、何もできないと、不安になる。
貢献できないと、申し訳なくなる。
役割がないと、自分の存在価値まで失ったように感じる。
でも、人間関係の土台は、本当は逆なのです。
何もできなくても、ここにいていい。
その安心があるから、自分のできることを差し出せる。
存在を認めてもらうために働くのではなく、すでに認められている場所から、自然に貢献する。
本田健さんが、まだ30代のころに、そのことを1か月かけて体験させていたというのは、本当にかっこいい。
売れる前から、すでに今につながる生き方をしていたんですね。
人生は、一人の完成品を真似するゲームではない。
『新訳引き寄せの法則』エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス
「想像」と「視覚化」の違い。
視覚化とは、一度見たものを思い出すこと。
一方、想像とは、いろいろな断片を意識的につなぎ合わせて、自分が望む世界をつくること。
たとえば、理想のパートナーを考えるとき。
一人の完璧な人を探そうとすると、難しくなります。
優しいけれど、お金にルーズ。
仕事はできるけれど、パートナーシップはボロボロ。
お金持ちだけれど、性格が悪い。
家族思いだけれど、何となく一緒にいて退屈。
誰にでも、得意なジャンルと苦手なジャンルがあります。
だから、一人の人に全部を求めなくていい。
Aさんの優しさ。
Bさんのユーモア。
Cさんの仕事への姿勢。
Dさんのパートナーシップ。
Eさんの暮らしている家。
それぞれの好きな部分だけを集めて、自分にとって理想のパートナー像を想像する。
メンターも同じです。
ビジネスは、この人。
人間関係は、この人。
健康は、この人。
文章は、この人。
生き方は、この人。
一人の師匠を丸ごと神格化するのではなく、その人の得意分野から学ぶ。
ビジネス能力が高い人の夫婦関係がうまくいっていないからといって、その人のビジネスの知恵まで捨てる必要はありません。
人生は、一人の完成品をコピーするゲームではない。
世界中に散らばっている、心を惹かれる断片を集め、自分だけの組み合わせをつくるゲームです。
「この人のようになりたい」
ではなく、
「この人の、この部分が好き」
と考える。
完璧なロールモデルは存在しません。
だから、自分のロールモデルは、自分で想像する。
僕たちは、すでに存在している生き方の中から、ひとつを選ばなければならないと思っています。
でも、本当は、まだ誰もやっていない組み合わせを選んでいい。
理想の人生は、見つけるものではなく、好きな断片を集めて想像=創造するものです。
終わったドラクエで、レベルを上げ続けていないか。
あるジャンルで、経験を積む。
知識が増える。
うまくできるようになる。
周りから評価される。
その世界では、ベテランになる。
すると、だんだん山を降りられなくなる。
そこにいれば、失敗しない。
尊敬される。
人に教えられる。
ちやほやもされる。
けれど、その場所に長く居続けると、「魂が腐ってくる」
それは、クリアしたあとのドラクエのようである、
最後の魔王は、もう倒している。
物語は終わっている。
それなのに、同じゲームの中で、弱いモンスターを倒し続け、レベルだけを上げている。
レベル99にすること自体が目的になっている。
場合によっては、レベル上げすらせず、クリア後の世界をただ散歩している。
これ、やってしまいますよね。
僕にとっては、社交ダンスの先生業がそうでした。
競技選手としては、途中で離婚とともに競技生活が終わり、挫折しました。
でも、ダンスの先生としては、ある程度うまく教えられるようになった。
生徒さんからも評価してもらえる。
すると、
高齢だから仕方ない。
運動神経がないから仕方ない。
発達障害だから仕方ない。
できない原因を、生徒さんの中に探していた。
僕は教えられている。
自分はできている。
だから、相手に問題がある。
でも、本当に優れた先生なら、どんな人にも、その人に届く教え方を探すはずです。
教えられない相手が現れたときこそ、先生の成長の入口なのに、
「相手が悪い」
とした瞬間、自分の成長は止まります。
得意なゲームを続けるのは、気持ちがいい。
新しいゲームを始めれば、またレベル1です。
失敗する。
恥をかく。
うまくできない。
誰かに教えてもらわなければならない。
だから、なかなか次へ行けません。
今朝、僕が太極拳に行くのを不安に感じていたのも、同じです。
社交ダンスではプロだった僕が、太極拳では初心者になる。
身体の使い方がわからない。
他の人の方がうまい。
先生の話が理解できない。
でも、それでいい。
むしろ、それがいい。
終わったゲームでレベルを上げ続けるより、新しいゲームでレベル1になる。
太極拳の教室へ向かうことは、ただ身体を動かすだけではありません。
一度完成した自分から降りて、もう一度、初心者になる練習です。
100人の人生を、一冊の本にして届けたい。
今朝、いいことを思いつきました!
近々、本田健さんの新刊『自分に聞いてみよう』が発売されます。
本の中には、自分の人生を深めるための49の質問があるそうです。
その49の質問に、100人で答えたらどうだろう。
100人それぞれの答えをまとめて、小冊子にする。
そんな本をつくって、本田健さんに日頃の感謝を形にしてプレゼントしたい。
きっと──
僕たちにとっても、皆の答えが人生のヒントになるはずです。
ぜひ、本が発売されたら、あなたの答えも教えてください!
また100人の読書会、企画しますね。
あ、サプライズにするので、本田健さんには内緒ですよ(笑)
次のゲームは、レベル1から始めればいい。
「新しいゲームを始めに行く」
クリアしたゲームにしがみつかないこと。
新しい山を見つけたら、一度山を降りること。
先生だった自分を手放し、弟子になること。
完璧な人生を探すのではなく、好きな断片を集め、自分だけの世界を想像すること。
「でも、無理だよね」で終わらず、
「でも、やっぱり欲しいよね」と、望む方へ戻ること。
次のゲームでは、またレベル1です。
できなくていい。
不安でいい。
人見知りでもいい。
何も貢献できなくても、そこにいていい。
そろそろ、新しいゲームを始めましょう。
今日も、ご機嫌な世界線を選ぶ一日に。
まだ知らない自分へ会いに、次の山へ向かいましょう。
くっきー🍪
*記事内で紹介した本は、現在の僕の探求テーマとして掲載しています。アフィリエイトリンクを含む場合があります


本田健さんかっこいい😍
新刊出るのですね!
読みかけの本早く読まねば…