暇は休息じゃない。世界線が分かれる入口である
人間は、15分の暇にも耐えられない。
『魔法の宝地図』に、衝撃的な実験が紹介されていました。
参加者は、最初に電気ショックを体験します。
痛い!
もう一度やりたいかと聞かれると、
「やりたくない」と答える(そりゃそうです!)
そのあと、15分間、何もせずに過ごしてもらいます。
ただし、暇だったら、自分でボタンを押して電気ショックを受けてもいい。
選択肢は二つです。
15分間ぼーっとする。
または、自分で自分に電気ショックを与える。
結果、多くの人が、自分で電気ショックを選んだんです。
痛いと知っている。
もうやりたくないと言っていた。
それでも、ただぼーっとしているよりは、痛い方がましだった。
中には、190回以上もボタンを押した人もいたそうです。
人間は、それほど暇に耐えられない。
『僕はゲームのように生きることにした。』の中では、
「僕たちは暇だから、問題をつくっているのではないか」
という考察が展開されていました。
問題があるから、悩んでいるのではない。
暇に耐えられないから、わざわざ問題をつくり、悩むことで時間を埋めているかもしれない。
本当は、それほど大きな問題ではない。
でも、繰り返し考える。
誰かの欠点を探す。
過去の失敗を思い出す。
未来の心配をする。
自分を責める。
他人に腹を立てる。
問題があれば、考えることがあります。
退屈しません。
僕たちは、自分に電気ショックを与えるように、わざわざ不愉快なことを考えて、暇を潰しているのかもしれない。
人間──ヤバイ。
暇つぶしを、問題探しから感謝探しへ。
僕たちは、暇になると、文句の材料を探している。
あの人は、ここがダメだ。
世の中は、おかしい。
自分には、何もない。
将来が不安だ。
同じ暇を潰すなら、感謝を探すこともできます。
天気がいい。
水が飲める。
朝、目が覚めた。
コメントをもらった。
ご飯がおいしかった。
蛇口がきれいになった。
問題を探すことも、感謝を探すことも、同じように時間は過ぎます。
ただ、選ばれる世界線が違う。
暇つぶしを問題探しに使えば、不機嫌な世界が大きくなる。
暇つぶしを感謝探しに使えば、ご機嫌な世界が大きくなる。
暇つぶしは、「ありがとう」で。
AI時代、人間に残されるのは「なぜ」かもしれない。
AIは、これからますます賢くなります。
何をすればいいのか(WHAT)。
どのようにすればいいのか(HOW)。
これらは、どんどんAIへ任せられるようになる。
僕たちが問いを渡せば、かなり優秀な答えを返してくれます。
では、人間は何を考えればいいのでしょう。
残るのは──
「なぜ、それをするのか(WHY)」です。
なぜ、その仕事をしたいのか。
なぜ、その人と生きたいのか。
なぜ、本を読みたいのか。
なぜ、お金が欲しいのか。
なぜ、自分は生きるのか。
何をするかと、どうするかをAIに任せることはできます。
でも、自分が何を望むのかまで、AIに任せてしまうと……
AIがおすすめする仕事をする。
AIがおすすめする人と付き合う。
AIがおすすめする動画を見る。
AIがおすすめする食事をして、AIがおすすめする場所へ行く。
それで幸せになる可能性はあります。
むしろ、今より快適で、安全で、効率的な人生になるでしょう。
それも一つの生き方です。
でも、それでは僕は面白くない。
今使っている才能と可能性の範囲で満足して生きる「小さな自分」ではなく、まだ使っていない才能や可能性を使う「大きな自分」として生きたい。
そのためには、
「自分は、どう生きたいのか」
を自分で考えなければなりません。
自分らしさは、静かな時間にしか現れない。
自分が何をしたいのか。
なぜ、それをしたいのか。
これらを考えるためには、脳が静かなモードへ入る必要がある。
ぼーっとしているとき。
散歩しているとき。
お風呂に入っているとき。
何もせず、窓の外を見ているとき。
そうしたときに働きだすのが、デフォルト・モード・ネットワークです。
一方、目の前の課題を処理しているときは、別のネットワークが働きます。
これをしなさい。
次は、これ。
もっと早く。
もっと正確に。
仕事を終わらせる。
何かを処理し続けているあいだ、
「そもそも、なぜ自分はこれをしているのだろう」
という問いは、出てきにくい。
ところが、僕たちは暇に耐えられません。
せっかく、自分らしい人生を考えられる静かな時間が生まれたのに、自分で電気ショックを与えて、時間を埋めてしまう。
AI時代に必要なのは、AIを使う能力だけではありません。
ぼーっとする勇気です。
せっかく見つけた夢は、0.2秒で消えていく。
さらに悲しいことがあります。
静かな時間をつくり、
「自分は、本当はこれをやりたいのかもしれない」
と気づいたとしても、その思いは一瞬で否定されます。
これをやりたい。
でも、才能がない。
あそこへ行きたい。
でも、お金がない。
本を出したい。
でも、実績がない。
好きなことを仕事にしたい。
でも、家族に反対される。
思いついた次の瞬間に、
「でも、無理」が入る。
夢の寿命は、0.2秒。
せっかく「なぜ」を見つけても、一瞬で消してしまう。
だから、思い出す仕組みが必要です。
何度でも、
「本当は、どうしたい?」と問い直す。
僕が毎朝、朝活を続けているのも、自分一人では簡単に忘れてしまうからです。
皆さんが来てくれるから、少なくとも朝の一度は、自分が望む方向へ意識を戻せる。
0.2秒で消してしまっても、また思い出せばいい。
自分らしく生きるとは、強い意志で一つの夢を握り続けることではなく、忘れるたびに、何度でも思い出すことなのかもしれません。
「頑張らない」と「楽をする」は、同じではない。
『新訳引き寄せの法則』エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス
今日テーマは、「我慢」。
物事の実現に時間がかかるのは、思考と願望が矛盾しているからだと書かれていました。
前進する。
後退する。
また前進する。
また後退する。
それを繰り返しているから、目的地に着くまで時間がかかり、我慢が必要になる。
「頑張らずに痩せたい」
でも、引き寄せの法則的に見ると、「頑張らずに」という言葉の焦点は「頑張る」にあります。
本当に望んでいるのは、
「楽して」痩せたい、ですよね。
なのに、頭の中では「頑張ること」を思考している。
楽を望みながら、頑張りを見ている。
これが、思考と願望の矛盾です。
だから、頑張らなければ夢が叶わない世界を引き寄せる。
そして、頑張りたくない(楽したい)から、頑張らない。
でも、頑張らなければ夢が叶わない世界なんだから、頑張らないから当然夢も叶わない。
本当は「楽して」を望んでいるなら、
「楽して叶えたい」と認めればいい。
でも、これが難しい。
楽して夢を叶えたいと言うと、
「甘えている」
「世の中をなめている」
「努力しなさい」
と、誰かに怒られそうな気がします。
心の中の誰かがダメ出ししてくる。
だから、「頑張る」という言葉を手放せず、
「頑張らずに叶えたい」と言う。
でも、まだ「頑張る」を手放せていない。
ここを曖昧にしないことが、望む世界線へ向かう第一歩です。
ぼーっとする勇気を持とう。
これから、僕たちは今まで以上に暇になるかもしれません。
AIが仕事をしてくれる。
お金のために働かなくても生きられる社会が来るかもしれない。
何をすればいいかも、どうすればいいかも、AIが教えてくれる。
それは、すばらしい未来です。
でも同時に、今の精神性の人間にとっては危険な未来でもあります。
暇になったとき、自分に電気ショックを与えるのか。
問題をつくるのか。誰かを責めるのか。争いを始めるのか。
それとも──感謝を探すのか。
暇を受け取る準備が、僕たちには必要です。
今日も、ご機嫌な世界線を選ぶ一日に。
問題を探す暇があったら、感謝を探す。
そして、ほんの少しだけ、ぼーっとしてみる。
その静けさの中で、まだ知らない自分の声が聞こえてくるかもしれません。
くっきー🍪
*記事内で紹介した本は、現在の僕の探求テーマとして掲載しています。アフィリエイトリンクを含む場合があります

